2008年12月15日 |
〜製造基準・品質基準を予測しながらプリント基板を設計することで、歩留まりや品質の向上・開発期間の短縮に貢献〜 |
サイバネットシステム株式会社(東証第一部、本社:東京都、資本金:9 億9,500 万円、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、イスラエルValor Computerized Systems, Ltd.(本社:ヤブネ、以下「バロール社」 )が開発・販売・サポートするPCB(プリント基板)業界向けDFM 検証システム「Enterprise 3000(エンタープライズ3000)」の日本国内・中国・台湾での販売・技術サポートを12月より開始したことをお知らせいたします。
DFM(Design For Manufacturing)とは、製品の歩留まりを向上させるために、製造段階で発生しうる問題とその回避法をあらかじめ設計・製造データ作成の段階に組み込んでおく手法です。半導体の開発・製造プロセスではすでに必須な技術としてその工程にも取り入れられていますが、PCBの設計・製造・実装分野においても近年需要が高まっています。
Enterprise 3000はPCBの設計・製造・実装分野でいち早くDFMの手法を取り入れた画期的なソフトウェアです。
Enterprise 3000は製造解析・実装解析・ネットリスト(※1)解析・信号品質解析・HDI(※2)解析など700以上の設計検証項目から構成されています。PCB設計者は、レイアウト設計者からの要求を満たしつつ試作品やサンプル・量産品の生産を行いながら、初期不良ゼロを求める製造工程とのスムーズな連携を取る事が可能になります(右図参照)。
更に、多くのPCB設計システムとのインターフェースや、世界標準のガーバーフォーマット(※3)及びデータベースフォーマットである「ODB++」をサポートしており、PCB生産工場CAM(※4)部門における事前検証・製造データ作成に大きな役割を果たします。
サイバネットでは、2006年よりCadence Design Systems 社製「Allegro(アレグロ)」を核とするPCB開発工程における解析設計プロダクトの充実化を図っています。ここにバロール社のEnterprise 3000が加わることにより、回路設計から基板設計・解析・製造までの製造工程全体を視野に入れた、高度に自動化されたソリューションの提供が可能となります。
バロール社について
バロール社はPCB(プリント基板)のサプライチェーン全体における生産性向上ソフトウェアの世界的なプロバイダーです。バロール社のソリューションはPCB生産工程をシミュレート・最適化・監視・制御することによって、お客様がエレクトロニクス製品向けPCBをより効率的に、経済的に、そしてより良い品質で供給することを可能にします。
バロール社の詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.valor.com/jp/
サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(註)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスの提供を行っております。
電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。構造解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、高周波回路解析、電子回路設計など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、ビジネスプロセスの最適化を実現する各種ソフトウェアの提供やマルチメディアWeb会議システムの実施、個人・企業情報の保護を図るPCセキュリティ管理など、企業活動の高度化に寄与するITソリューションの提供をしております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/
註 CAE : Computer Aided Engineeringの略。 コンピュータによる工学的数値解析・シミュレーション
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