放射ノイズにつきましては、ノイズの種類で、基本的な解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。今回はこの続編に相当します。
さて、放射ノイズあるいは、放射妨害波と呼ばれるものですが、実はほとんどの電機製品から出ています。
問題は、そのノイズの周波数と大きさで、各種規制があるため、その規格をクリアしないと製品を販売できないということです。
そのため、デバイスから装置全体に至るまで、その製品に応じた対策がとられています。
ここでは、放射ノイズ対策の中心となる、プリント基板での対策について解説します。
ノイズの種類の最後の部分で、放射ノイズ対策(不要電磁放射の抑制)について触れていますが、放射ノイズの3要素として、ノイズの発生源(エネルギー源)とアンテナ(ノイズを放射する部分)のほかに、ノイズの伝送系での抑制ということが挙げられます。ノイズフィルタなどがこれに相当します。
次に、具体的な放射ノイズ対策方法について述べます。ここに書かれている対策が、必ずしも全てではありませんのが参考にしてください。
サイバネットでは、放射ノイズ対策に必要な知見を持っております。
ノイズを放射するアンテナは、ノイズを受信するアンテナとしても働く可能性があります。
また、ノイズ源(無線LANカードなど)の近傍に、プレーン共振が現れていないか(隣接基板)などのチェックも内部干渉による悪影響を防ぐ方法の1つです。
EMIノイズの規格として、FCC、CISPR、VCCI が主なものですが、この規格が変更になります。
従来、30MHz〜1GHzまでであった、周波数範囲が情報機器などの高速高周波化に伴い、1GHz超放射妨害波 として規格化されています。それに伴い日本のVCCIでは、2010年10月1日から適用
され(任意)、2011年10月1日からは必須となっております。
1GHz超放射妨害波では、対策がしにくい可能性があります。(1GHz〜6GHz)
小さい領域(アンテナ)からも放射する、スペクトル拡散デバイスが無効の可能性(尖頭値の規定)、フィルタ系の対策部品の多くは効かない、など懸念される点があるためです。
ノイズ対策について困っているという方は、是非サイバネットシステムまでお問合せ下さい。