2012年2月1日 |
数々の機能拡張により、さらに実現象に近い複雑な解析が可能に。 |
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、米国ANSYS社(本社:米国ペンシルベニア州、社長兼最高経営責任者:ジェームス・イー・キャッシュマン、以下「アンシス社」)が開発・販売・サポートする汎用有限要素法解析ツール「ANSYS(アンシス)」の最新バージョン14.0日本語版(以下「ANSYS 14.0」)の国内出荷を2月上旬より随時開始することをお知らせいたします。
ANSYSは、構造・伝熱・電磁場・熱流体などの様々な物理現象やそれらを組み合わせた連成問題を、目的に合わせて柔軟に解析することができるマルチフィジックス解析ツールです。
ANSYS14.0では13.0からの開発方針を引き継ぎ、「解析作業の効率化・自動化」「実現象に近い複雑なシミュレーションを可能に」「大規模解析の高速化」の3つの観点における機能強化が実現いたしました。
新たにアセンブリメッシングの機能が追加されました。これにより、閉空間で囲まれた流体領域を自動判別し、流体領域のメッシュの生成が可能になります。アセンブリパーツの形状修正に時間を取られることなく、流体領域のみ取り出してメッシュを作成することができます。また、固体領域はマルチボディパーツ化することなく、パーツ間での均質なメッシュを生成可能です。
また、外部ツールで作成した解析データを読み込み、荷重としてマッピングする外部荷重データのマッピング機能がさらに強化されました。また、パラメータスタディの機能も拡張され、設計ポイントの更新順序を任意に指定したり、ジオメトリが同じ設計ポイントを繰り返し更新できるようになりました。
さらに、ANSYS Workbench環境で利用可能な積層シェル要素専用のプリポストANSYS Composite PrepPostがプロジェクトページに組み込まれ、より使いやすくなりました。
この他にも新しい要素の追加や選択機能の強化など、解析作業の効率を高める様々な改良がなされております。
ANSYSが最も得意とする連成解析機能もさらに向上し、より実現象に近いシミュレーションを実現できるようになります。ANSYS FLUENTとANSYS Mechanicalの双方向連成、およびMaxwellとの片方向連成が実現いたしました。いずれもANSYS Workbenchのプロジェクトページ上で、簡単に連成解析の設定が行えます。
僧帽弁を通る血液の流れ
個別の機能としては、オイラー薄膜モデル機能が新たに追加され、薄膜の生成過程や挙動(液滴の付着による液膜形成、しぶき、液膜の再粒子化等)が予測できるようになりました。また、DEM(Discrete Element Method:離散要素法)による粒子流解析機能が新たに搭載されたことにより、個々の粒子の挙動や粒子間の相互作用(摩擦や衝突など)を考慮した解析が行えます。
雨滴の付着により生成されたサイドミラーの
薄膜の厚さの可視化
市場からの要求がますます高まっている大規模解析分野において、ANSYS13.0より備わったGPU(Graphics Processing Unit)対応が拡張し、GPUを搭載した複数のPCによる並列計算が可能になりました(メカニカル分野のみ)。また、熱流体解析のANSYS CFXでは過渡翼列部分解析モデルが追加され、ロータ/ステータ比率が1からずれる場合においても、精度を落とすことなく大幅に計算時間を短縮して解析できるようになりました。
ANSYS 14.0の主なバージョンアップ点の詳細は、以下をご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/ansys/product/release/ansys14.html
サイバネットは、ANSYS Workbenchのカスタマイズやユーザーサブルーチンによる機能追加、ANSYS以外のツールも含めたツールの統合化、そして煩雑な作業の自動化などを推進し、個々のお客様のCAE環境がより理想的なものになるよう、様々なサービスを展開してまいります。
下記お問い合わせ先まで別途ご連絡ください
ANSYSの詳細については、下記Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/ansys/
アンシス社について
アンシス社は、1970年にSwanson Analysis Systems社として設立され、航空宇宙、自動車、機械、電機、電子、医療工学など幅広い産業の製品開発に携わるエンジニアや設計者のためのシミュレーションソフトウェアを 開発、全世界へと提供しています。設計の初期段階から試作実験と最終評価までの段階において、高速かつ効果的な製品開発を行えるように、オープンで柔軟性の高いソリューションを開発し続けています。
詳細は下記Webサイトをご覧ください。
サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスの提供を行っております。
電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。構造解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、ビジネスプロセスの効率化を実現する各種ソフトウェアの提供や、個人情報や秘密情報などの漏洩・不正アクセス対策、データのアーカイブと保護、認証強化などでクライアントPC・サーバのセキュリティレベルを向上させるITソリューションの提供をしております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
本件に関するお問い合わせ:サイバネットシステム株式会社
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