2010年8月24日 |
理論の専門家によるCAEエンジニアのための力学系講座 |
サイバネットシステム株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、CAE(※1)のリーディングカンパニーとしてCAE有効活用のために理論を学ぶエンジニア向け教育事業「CAEユニバーシティ」を展開しています。今回、2講座を新規に開講し、FEM(※2)・CFD(※3)といった力学系の講座をより一層充実いたします。
CAEソフトのプログラムの中にある理論を理解するために必要な数学(線形代数、微積分、数値計算)を解説する講座です。対象者は、CAEソフトの利用(利用予定)にあたり、数学の知識を補いたい方やCAEソフトをより発展的に活用するために数値解析の基礎を学びたい方です。受講することにより、近似解法の手法の理解が進み、数式に対する物理的なイメージがつかめるようになります。
そして、FEM及びCFDといったCAEソフトを利用する上で重要な「解を評価する」スキルの向上につながります。当講座は、ただ単に数式を羅列するだけではなく、物理的かつ幾何学的な側面から数式の可視化を行いながら講義を進めます。
設計者にとって有効な固体のCAEに関する力学問題を、CAEソフトを通じて(数値実験)現象面から学ぶ講座です。対象者は力学を学びたい設計担当の方です。受講することにより、力学現象のモデルや数式の物理的な意味を理解し、設計に必要な力学的洞察力を養うことが可能となります。
具体的にはCAEソフトを使用する際に各種パラメータの設定や解析結果の解釈に有効な知識を身に付けられます。理論に先立ってCAEによる計算(つまり数値実験)を行うことにより、まずは力学現象を「見て」力学の原理・原則(構造力学・材料力学・熱応力・強度/剛性など)を学習する設計者向けの新しいスタイルの講座です。
CFDの本質がわかる「CFD原理講座」
非圧縮性流れの数値シミュレーションを行うに必要なCFDの基礎的な知識を解説します。
「ものづくりための、ひとづくり」をキーワードに、CAEエンジニア育成のための教育プログラムを提供しています。CAEの有効活用には、CAEをブラックボックス化せずにシミュレーション結果の妥当性を評価する能力が必要です。この能力を身に付けるためには工学・物理・数学の理論知識が必須です。
CAEに使われている物理や工学の理論を座学・実験・シミュレーションを身に付け、シミュレーションを有効活用できるエンジニア育成を目指しています。
講義は毎回同一の講師が担当しているため、講義内容は常に改定が行われます。また、講師ミーティングなどを開催し、講座間での連繋をはかるようにしています。そのため、大学における一貫教育のように各教科がつながりと意味を持ち、真に知識を体系的に学べるエンジニア教育プログラムを目指しています。
開講期間 | 年2回開催(各一連の講義は同一内容)I期:7月〜9月 II期:1月〜3月 |
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目的 | CAEツールが利用している理論・法則を理解することで、ツールが持つポテンシャルを最大限に引き出す能力を身に付ける。 |
対象者 | 設計・開発においてCAEツールを利用、または利用予定であり、より効率的でより良い「ものづくり」を目指す方。 |
講師 | 対象分野で活躍されている、大学の先生および民間企業のエンジニア |
会場 | サイバネットシステム 東京本社(秋葉原) |
URL |
<ご参考>
今回、新規に開講した「力学系講座」について、CAEユニバーシティが目指す方向性について、別紙の「サイバネットニュース 2010 SUMMER」にも記事が掲載されています。
「CAEユニバーシティ力学系講座」が目指すもの(p.22-23)」をご参照ください。
サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(※)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスの提供を行っております。
電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、医療、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。構造解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、電子回路設計、汎用可視化処理、医用画像処理など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、ビジネスプロセスの効率化を実現する各種ソフトウェアの提供や、個人情報や秘密情報などの漏洩・不正アクセス対策、データのアーカイブと保護、認証強化などでクライアントPC・サーバーのセキュリティレベルを向上させるITソリューションの提供をしております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
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