〜構造と音響の連成解析が可能になり、スピーカーの振動板・自動車のコンプレッサーなど、より広範囲にわたる解析を実現〜 |
2008年09月05日 |
サイバネットシステム株式会社(東証第一部、本社:東京都、資本金:9億9500万円、代表取締役社長:田中 邦明、以下「サイバネット」)は、自社開発した大規模音響解析ソフトウェア「WAON(ワオン)」の最新バージョンVersion 3.0を2008年9月中旬より販売を開始することをお知らせいたします。
「WAON」は、サイバネットが開発した大規模音響解析ソフトウェアです。
その適用範囲は、自動車・家電製品などから、コンサートホール・船舶といった空間的大規模なものやセンサー・ブザー・スピーカーなど比較的高い周波数領域を対象とするなど、広くかつ多くの産業分野に及んでいます。
解析手法には、高速多重極展開法(FMM:※1)を境界要素法(BEM:※2)に適用した高速多重極境界要素法(FMBEM:※3)を汎用音響解析ソフトウェアとしていち早く採用しています。これにより、有限要素法(FEM:※4)によるアプローチに比べモデリング及び外部問題の取り扱いが容易である上に、従来の境界要素法に比べてより少ないメモリと計算時間で、音の発生・伝播現象を正確にシミュレーションすることができます。
最新バージョンVersion 3.0では、構造と音響の連成解析を行うことが可能になります。
これにより、スピーカーの振動板のように構造−音響の相互作用をより正確にモデル化する必要がある音響解析や、自動車のインテークマニホールド(※5)やコンプレッサーのように透過音問題を取り扱う必要がある場合など、より広範囲にわたる音響解析が行えるようになります。
この構造−音響連成解析を実施するには、事前に汎用構造解析ソフトウェアによる構造固有値解析の実施が必要です。「WAON」はその構造固有値解析結果を独自のインターフェースを介して読み込み、連成解析における構造のモデル化を行います。
さらにFMBEMソルバーに対し高速化がなされており、大規模問題をより高速に行うことができるようになります。(前バージョンより最大約50%の高速化)
「WAON」の製品情報や音響解析についての詳細は、製品Webサイトをご覧ください。
http://www.cybernet.co.jp/waon/
価格についてのお問い合わせは、メカニカルCAE事業部 WAON推進室(電話 03-5297-3244)までお願いいたします。
サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(註)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスの提供を行っております。
電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。構造解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、高周波回路解析、電子回路設計など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。
また、ビジネスプロセスの最適化を実現する各種ソフトウェアの提供やマルチメディアWeb会議システムの実施、個人・企業情報の保護を図るPCセキュリティ管理など、企業活動の高度化に寄与するITソリューションの提供をしております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記Webサイトをご覧ください。
註 CAE : Computer Aided Engineeringの略。 コンピュータによる工学的数値解析・シミュレーション
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