2007年11月26日 |
〜不揮発性磁気メモリ、次世代磁気ヘッド開発のためのシミュレーションツール |
サイバネットシステム(東証一部上場、本社:東京都、資本金:9億9,500万円、代表取締役社長:田中邦明、以下サイバネット)は、磁気メモリの開発を促進するモデリングツールを開発するため、Atomistix社(アトミスティクス社)が2008年4月に磁気メモリコンソーシアム(Magnetic Memory Consortium 以下MMC)を設立するに伴い、日本国内の企業の研究開発部門や各種研究機関からの参加者を募集いたします。
磁気記録において急速に大容量化・高密度化が進む昨今、次世代の磁気メモリ及び磁気ヘッドの開発のために、原子スケールにおいて発現する様々な物理現象を考慮した最先端の理論計算プログラムが待望されています。MMCでは、世界各国の先端研究者をアドバイザリーボードとして招聘し、従来のAtomistix社製の量子輸送計算プログラムAtomistix ToolKit を拡張することで、次世代磁気記録研究のブレイクスルーを実現する新規の理論計算プログラムを開発します。
MMCのアドバイザリーボードは、2007年のノーベル物理学賞の受賞理由となったGMR(巨大磁気抵抗)効果や、TMR(トンネル磁気抵抗)効果に関する理論的研究の先駆者であり、スピントロニクスの発展に大きく寄与されている、井上順一郎教授(名古屋大学)、W.H.Butler教授(University of Alabama)、実験研究者であるJ. B.Hansen准教授(Technical University of Denmark)から構成されます。
なお、MMCの活動期間は3年を予定しており、MMC参加者は、新規開発された機能を1年間優先的に利用することができます。
Atomistix社について
Atomistix社はデンマーク コペンハーゲン大学のニールス・ボーア研究所にて起業した量子計算の専門家による最先端の産学連携研究開発企業です。各国の大学や研究機関、世界的な企業との共同研究を精力的に進め、主要プロダクトとなるAtomistix ToolKit の開発を進めています。
Atomistix社に関する詳しい情報については、下記サイトをご覧ください。
サイバネットについて
サイバネットシステム株式会社は、科学技術計算分野、特にCAE(註)関連の多岐にわたる先端的なソフトウェアソリューションサービスの提供を行っております。電気機器、輸送用機器、機械、精密機器、教育・研究機関など様々な業種及び適用分野におけるソフトウェア、教育サービス、技術サポート、コンサルティング等を提供しております。構造解析、音響解析、機構解析、制御系解析、通信システム解析、信号処理、光学設計、照明解析、高周波回路解析など多様かつ世界的レベルのCAEソフトウェアを取扱い、様々な顧客ニーズに対応しております。また、ビジネスプロセスの最適化を実現する各種ソフトウェアの提供やマルチメディアWeb会議システムの実施、個人・企業情報の保護を図るPCセキュリティ管理など、企業活動の高度化に寄与するITソリューションの提供をしております。
サイバネットシステム株式会社に関する詳しい情報については、下記サイトをご覧ください。
註 CAE : Computer Aided Engineeringの略。 コンピュータによる工学的数値解析・シミュレーション
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