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新しいデスクトップと対話型ツールを備えたMATLAB 6、Simulink 4を含むリリース12の出荷開始

2000年11月10日

−外部ハードウエアからのデータの取得を可能にするツール、データの可視化と解析、JavaとMATLABの統合が可能なツールなどを有するメジャーリリース−

サイバネットシステム株式会社(本社:東京、資本金:4億円、社長:井口 忠之)は、このほど同社が国内の販売・サポートを行っている米国The MathWorks, Inc.(マスワークス社、本社:マサチューセッツ州ナティック、社長:ジョン リトル)が開発した同社の主力商品である数値計算/データ解析プログラムの新バージョン、MATLAB 6、Simulink 4、その他新製品とアップデートされた製品を含む、リリース12の出荷を11月6日より開始することを明らかにした。

MATLABは アルゴリズム開発、データ解析、ビジュアライゼーション(可視化)のための高性能な科学技術計算環境で、関数電卓のような対話型環境、コマンドの一括処理 が可能なプログラミング環境、GUI環境から構成され、アプリケーションに特化した500以上の関数が提供されているためデータを高速かつ高精度に処理す る事が可能である。 新しいバージョンであるMATLAB6は、MATLABの優れた解析、可視化、プログラミング機能への簡単で直感的なアクセスを可能にした新しいデスク トップが特長となっている。データのインポート、高速な解析、品質の高いグラフィックなどの一般的なタスクが新しいツールにより簡便化されている。有用 性、使い勝手に関するユーザからの調査結果がダイレクトに反映されたこれらの機能はMATLABをよりアクセスしやすくするものである。また、 MATLAB 6はその核となる行列演算機能、信号処理機能、MATLABからハードウエアデバイス、Javaへのアクセス等の機能が最適化されている。

新しいMATLABのデスクトップは新しいユーザと既存のユーザの両方が簡単にMATLABの機能を学習し使用することのできるツールを 備えている。プロダクトにかかわらず完全に検索が可能なHTMLベースのヘルプリーダ、ユーザが行ったMATLABのセッションを記録するコマンドヒスト リウインドウ、データのロード、閲覧、編集のためのワークスペースブラウザ等がデスクトップを構成している。また、GUIDE(グラフィカルユーザインタ フェース設計環境)を使用し、MATLABからポイントークリックと言った簡単な作業でGUIをデザインすることが可能である。 これらのツールを使用し、データ、プログラム、グラフィックスの管理を行い、MATLAB環境の中の特定の機能に直接アクセスすることが可能になる。

MATLABの数値計算機能を基にしたSimulinkは非線形動的システムのモデル化とシミュレーションを行うブロック線図シミュレー ションツールで、入出力信号、動的要素、代数、非線形関数など100以上のブロックが提供され、さらに特定のアプリケーション向けに予め定義された拡張ブ ロックライブラリにより制御、DSP/通信システム設計などの大規模モデルをサポートしている。 Simulink 4ではフレームベースシミュレーションのサポート、ライブラリのロードの高速化、コンフィギュラブル サブシステムブロック、処理速度、メモリ使用量の効率化がなされた。 さらに、モデルのエラーを発見しデバッグを行うグラフィカルデバッガ、DSPアプリケーションのためのフレームベース信号処理、ツールバー、ラインエ ディットなど大規模モデル開発をサポートする機能、Simulinkのモデル内、Stateflowのチャート内のコンポーネントを簡単に検索できる Find dialog box等、多くの機能が追加された。

MATLAB 6の開発を行う前に、マスワークス社は100以上の顧客を訪問し、400回以上の操作性テストを行った上で、ユーザのピンポイントな要求と最適な機能の配 置を模索した。ユーザからのフィードバックを基に、マスワークス社はユーザインタフェースデザイン、操作性、Javaテクノロジー、数値計算、グラフィッ ク等の最新の技術を取り入れ、新規、既存のユーザにとって、一般的なタスクがより直接的に、複雑なタスクによりアプローチしやすくなっている。

MATLAB 6は編集、注釈、MATLABグラフィックの編集、注釈、カスタマイズ、カスタマイズしたグラフィックのWord、Powerpointといったアプリ ケーションへのエクスポートなどをユーザがポイント−クリックという簡単な作業で行うことを可能にしている。Data StatisticsとBasic Fittingツールは、MATLABのプロットから直接、テキストとグラフィックの両方で統計計算とカーブフィットを表示することができる。これらの可 視化機能に加えて、MATLAB 6では2次元イメージの表示、透明なオブジェクトのサーフェスやボリューム、視点を変更する関数が提供されている。

MATLAB 6ではさらに、核となる数値計算と信号処理のルーチンに大幅な最適化が施されている。新たなバージョンでは処理速度向上のため従来のLINPACK, EISPACKに変わりキャッシュを意識したLAPACKライブラリが採用されている。簡単な行列演算、たとえば行列の積、数百次の行列演算においては、 従来の6倍から8倍高速化され、より複雑な演算、たとえば固有値分解や特異値分解においてはおよそ2倍の高速化がなされた。更に加えて、FFT関数は MIT FFTWライブラリに依存し、結果としてFFTのすべてのレンジにおいて、特に長いデータに対しての特筆すべき高速化が計られた。リリース12ではデータ にアクセスし取得するための新規の、またアップデートされた複数のツールが紹介されている。新たなMATLABのインポートウィザードは対話型ツールであ り、ユーザがJPEG, AVI, Excel, ASCIIなどの業界標準のフォーマットで作られた外部ファイルに収納されたデータにアクセスし、選択してインポートができるようになっている。また、プ リンタやモデムと言った外部周辺機器のデータも、MATLABシリアルポートインタフェースを介して直接MATLABに取り込むことができる。 OracleやSybaseなどのODBC/JDBC準拠のデータベースとのデータのはDatabase Toolbox 2.1のクエリーの実行速度が向上し、また多様なプラットフォーム上で使用できるようになった。マスワークス社の製品の中でもっとも特筆すべき新製品は Instrument Control Toolboxである。これはオシロスコープのようなGPIB、VISAベースの計測器とMATLABとの連結を初めて可能にしたものである。

他のプログラミング環境を使用しているユーザにも、MATLAB 6は新しいツールを提供している。JavaインタフェースはMATLABからJavaをダイレクトにコールすることができ、Javaのルーチンを MATLABのアプリケーションに取り入れることができる。このインタフェースにより、ユーザはJavaベースのGUIをMATLABのアプリケーション からコールでき、計算結果をJavaアプリケーションに送る事等ができるので、MATLABを開発環境として使用しているユーザがJavaを使用している ユーザと共同作業をする事が可能になる。

MATLABのアプリケーションをCやC++に変換したいユーザには、MATLABの関数と言語機能を変換するMATLAB Compiler Suite 2.1が用意されている。 さらにリリース12には新製品やアップデートされたデータ取得、数学、解析などのアプリケーションツールボックスが含まれている。新製品としては Filter Design Toolbox, Financial Derivatives Toolbox, Instruments Control Toolboxなどがある。 メジャーアップデートされた製品は、Signal Processing Toolbox, Control System、Statistics, Spline, Wavelet、Neural Network Toolboxなどで、ビジュアル化されたインタフェースとアルゴリズムにより習熟が容易になっている。

マスワークス社について

1984年に設立され、米国マサチューセッツ州ボストン近郊のナティック市に本社を置くマスワークス社は、MATLAB、Simulink、 Stateflow、Real-Time WorkshopをはじめとするMATLAB製品ファミリーの開発・販売・サポートを行っている。MATLAB は全てのマスワークス製品と基盤となる製品であり、テクニカルコンピューティングのための優れた言語として広く認知されている。 MATLAB は、広範な数学・可視化機能、専門分野向けのアプリケーションツールボックス、そして科学・工学問題のソリューションを対話的に探索、解析、設計、プロトタイプ開発するための強力な言語(4GL)を提供する。Simulink は、広範な非線形ダイナミックシステムのモデリング、解析、シミュレーションのための、グラフィカルなブロック線図環境である。Stateflowは、複雑なイベントドリブン・システムの振る舞いを状態遷移図・ステートチャート理論に基づきモデル化・シミュレーションする機能を提供する。Real- Time Workshopは、Simulinkモデルから自動的にコード生成するためのツールである。

マスワークス 社の製品は、自動車、航空宇宙、テレコミュニケーション、コンピュータ周辺装置、金融、医療などの分野において、世界の主要な企業、政府系機関、教育機関で40万人以上のユーザに使用されている。

サイバネットシステム株式会社について

サイバネットシステム株式会社は、エンジニアリングソフトウェアのトータルソリューションを提供する企業として、科学技術計算向けのアプリケーションプログラムの販売、技術サポート、ユーザ教育をはじめ、受託解析、コンサルティングなどのサービスならびにソフトウェア開発を行っている。

以上