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光導波路設計を支援する光導波路シミュレーションプログラムBPM_CAD Version4.0を発売

1999年05月17日

サイバネットシステム株式会社(本社:東京、資本金:4億円、社長:古角芳信)は、このほどカナダOPTIWAVE社が開発した光導波路シミュレーションプログラムBPM_CADのVersion4.0の販売を1999年5月20日より開始することを明らかにした。

BPM_CADはビーム伝搬法(BPM)を用い光の導波路媒体の通過の様子をステップバイステップによりシミュレーションし、実行屈折率・結合効率・光強 度分布の計算をするプログラムである。BPM_CAD Versioon4.0では、伝搬シミュレーション、3Dモードソルバーに完全ベクトルアルゴリズムが加わったのをはじめ、ユーザプログラムインターフェ イス、ファーフィールド計算、非線形導波路計算、多重信号入力等大幅な機能アップがはかられている。

BPM_CAD Version4.0の販売価格は一般向け¥2,000,000-で、同社では50本の販売を見込んでいる。

BPM_CAD Version4.0の主要な解析モジュール

三次元伝搬シミュレーションの完全ベクトル・アルゴリズム
偏光の回転や高い屈折率コントラスト構造のような様々な現象をシミュレーションできる完全なベクトルアルゴリズムが装備されました。この方法は横電界フィールド要素(Ex,Ey)に基づいています。ADIスキームに基づいた数値解法アルゴリズムが、最適な計算速度と精度のバランスを達成しています。

複素完全ベクトル・アルゴリズの3Dモードソルバー
新しい3Dモ-ドソルバーが様々な構造の導波路およびファイバーの、スカラー、セミベクトルおよびベクトルのモードを見つけます。新しいソルバーは、損失およびゲイン、漏洩(leaky)モード、曲げ損失などのある導波路のモードのような複素モードを計算できます。

モード・ソルバーのパラメータ・スキャン機能
2Dおよび3Dのモード・ソルバーでパラメータをスキャンできるようになりました。波長、そうの厚さ、導波路幅などを変化させながら解析できます。

拡散型シミュレータでDLLによりユーザ作成Cプログラムが利用可能
ユーザが自由にプログラミングで導波路の構造を定義したい場合に非常に有効です。仮想的にどのようなプログラミング言語でも、ユーザ関数を作成できDLL (Dynamic Linked Library)にすることで呼び出すことができます。BPM_DWプログラムは屈折率構造を得るために、ユーザ定義DLLと情報交換できます。

BPM 2Dにおける多重信号入力
多重の信号入力を定義するための柔軟性のある方法が可能になる新しい機能が追加されています。もし伝搬シミュレーションの始点(ウエハーの左端)で複数の導波路があり、ユーザが指定した振幅や位相を持ついくつかの(モード、ガウシアン、矩形)フィールドから合成された信号を入力を入力できます。

ファー・フィールド計算と閉じ込め係数の計算
新しいユーティリティ・プログラムとしてファー・フィールドと閉じ込め係数(confinement factor)の計算が追加されました。2Dおよび3Dモードソルバーから、オーバーラップ積分、フィールド成分、ファーフィールド計算、閉じ込め係数計算などが直接呼び出すことができます。

カラーコード屈折率分布表示(レイアウト・デザイナー)
屈折率分布のカラーコード表示が可能になりました。もしユーザが、異なる導波路、層、リージョンで異なる屈折率を持つ複雑な構造を設計するとき、レイアウトデザイナーは屈折率に依存して異なる色で表示されます。

非線型導波路およびファイバー
非線型の導波路およびファイバーを解析することができます。これは拡散型導波路シミュレータ BPM DWで可能です。

BPM_CAD Version4.0の動作環境

PC
IBM PC/AT 及び互換機

OS
Windows95 及びWindowsNT

メモリ
32MB以上

HD
50MB以上

この件に関するお問い合わせ

サイバネットシステム株式会社
応用ソフトウェア営業部
Tel : 03-5978-2481
Fax : 03-5978-5440
E-mail:optsales@cybernet.co.jp

以上