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ファイバー通信システム設計を支援する光ファイバー解析ソフトウェアFiber_CADを発売

1999年05月14日

Fiber_CAD (Optical Fiber Design Software)はファイバー分散(fiber dispersion)損失、偏光モード分散(Polarization Mode Dispersion :PMD) の計算モデルとファイバー・モードの数値モード・ソルバーとを混合した光ファイバー解析ソフトウェアである。セルマイヤ(Sellmeier)モデルや ユーザ定義関数をベースにした材質分散の割り当て、強力なスクリプト言語を使ったユーザ定義関数の利用により、ファイバーをユーザが自由に定義することが 出来、材質分散、導波路分散およびトータル分散の計算、 波長のカットオフの計算、複屈折率計算、偏光モード分散(PMD)計算等が可能。モード・ソルバーには、LPモード解析と、ヘルムホルツ (Helmholtz)固有値方程式を不等分メッシュによる差分法によるモードソルバーを使用して直接解く方法を採用している。

Fiber_CADの販売価格は一般向け¥1,400,000-で、同社では初年度30本の販売を見込んでいる。

Fiber_CADの主要な解析モジュール

ファイバー断面設計
ファイバー・プロファイル・デザイナー(Fiber Profile Designer)は多層ファイバーの断面のレイアウト設計を可能にします。ファイバー断面は回転対称と仮定されます。従って1次元の屈折率分布が定義されなければなりません。各層は定数、関数あるいはユーザ定義屈折率分布で定義でき、従ってユーザは様々なステップ型あるいはGI(Graded Index)のレイアウトを設計できます。
屈折率の波長依存は、セルマイヤ(Sellmeier)の式やユーザ定義式を使って基盤材質とドープ材質の分散を指定することにより定義されたグローバル(ファイバー全体)あるいはローカル(各層)なものでもかまいません。

LP およびベクトル・モード・ソルバー
モード・ソルバーのグループはすべてのモード屈折率と導波されるモードの(光)フィールド分布を与えます。二層あるいは三層のファイバーに対してはプログラムはモード・フィールドの各種ベッセル関数項による展開と層のインターフェースにおける境界条件の適用に基づいた解析的な解を使用します。
それ以上の複雑な構造に対しては、ヘルムホルツ(Helmholtz)固有値方程式を不等分メッシュによる差分法によるモードソルバーを使用して直接解いているので精度と計算時間を飛躍的に良くしています。

材質分散、導波路分散およびトータル分散の計算
材質分散はあらかじめ定義された屈折率に依存した波長に基づいて計算されます。対応したモード・ソルバーを使って導波路分散、トータル分散が計算されます。値は、波長の関数としてのモード屈折率の数値的微分から得られます。群遅延(一階微分に比例) と分散(2階微分に比例)の両方が基本モードあるいは任意の高次モードに対し計算されます。

複屈折と偏光モード分散(PMD)計算
ファイバーの複屈折と対応する微分群遅延(Differential Group Delay)は異なった内部および外部摂動の関数として計算されます。偏光モード分散 (PMD)モデルはランダムなモード結合の現象を引き起こすファイバー・パラメータのある統計的な振る舞いを仮定しています。
一次の偏光モード分散(PMD)は分光特性あるいは混合モデルのどちらかを使って計算できます。 分光特性モデルは二次の偏光モード分散(PMD)の計算に使われます。

Fiber_CADの動作環境

PC
IBM PC/AT 及び互換機

OS
Windows95 及びWindowsNT

メモリ
32MB以上

HD
50MB以上

この件に関するお問い合わせ

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